『MAD MEN』は、1960年代のニューヨークの広告業界を舞台に、成功と野心、男と女を生々しくも洗練された映像で、描いた作品です。
ニューヨークの広告マンを主人公にした映画に、ヒッチコックの『北北西に進路を取れ』がありますが、製作は1959年で『MAD MEN』とほぼ同時代の物語です。
典型的な『間違えられた男』の話で、この映画は、1962年に製作されるショーン・コネリーの007にも影響を与えていることが、端々から感じられます。
名所(国連・ラシュモア山)で事件が起き、そこから移動に次ぐ移動があり(列車・車)、クライマックスに向かっていくストーリーは、正にスパイ映画の王道です。
007の原作者イアン・フレミングは、ケーリー・グラントをイメージしていたそうですから、ここにひとつのつながりが生まれています。
ケーリー・グラントは、元々イギリス時代は軽業師として活躍していましたが、アメリカに渡り、初期にはキャサリン・ヘップバーンとのコンビで多くの名作を残しています。
ハリウッドで洗練された映画スターを選ぶとすれば、彼をおいて他にはいないでしょう。
Mr. Cloud
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