『雄気堂々』は、作家城山三郎が『日本資本主義の父・渋沢栄一』の若き日を描いた歴史小説です。
実は、今日は東京のど真ん中でパレスサイド・サイクリングを楽しみました。
内堀通り祝田端から平川門までが、自転車に開放され、思い切り走ることが出来るのです。
サイクリングコースを、東京消防庁、総合商社、銀行本店、東京駅、二重橋と、日本のビジネスの中心を眺めながら風を切って一気に走り抜けます。
その中で、地上に近い部分は古いデザインで、上層階は新しいデザインという一風変わったビルがあります。
『東京銀行協会ビル』がそのビルです。
明治32年に銀行クラブが創設され、大正5年に赤レンガ造りの洋館が建設されました。
銀行家・政治家・財界人のサロンとして栄華を誇りました。現在は、『東京銀行協会 銀行倶楽部』として、往時の面影を残しています。
日本語の『銀行』という言葉は、渋沢栄一が明治5年に『第一国立銀行(現在のみずほ銀行)』を設立するにあたり、学者等に相談し、『BANK』を『銀行』と訳したようです。
もちろん丸の内は、渋沢とは大きく異なるタイプの実業家である岩崎弥太郎の三菱村が、現在も大きくそびえ立っていますが、『帝国劇場』、『帝国ホテル』など渋沢の文化遺産もまだまだ健在です。
渋沢は、『論語と算盤』を説き、今はやりの『CSR(企業の社会的責任)』を実践されたことは、アメリカのアンドリュー・カーネギーなどの大富豪が、社会のために富の還元を行ったことにもある種、通じるところがあります。
ビジネスに成功するだけではなく、その蓄えた富を如何に社会に還元するかは、ますます重要なテーマになるでしょう。
Mr. Cloudはその前に、まずビジネスで大成功する必要がありますが。
Mr. Cloud
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