2011年3月4日金曜日

ペーパー・チェイス

『ペーパー・チェイス』は、ハーバード・ロー・スクールの熾烈な競争を描いた映画です。
試験のシーンが全編に登場し、過酷な学生生活を映しだします。

世間では大学入試において、携帯電話を使用したインターネット投稿サイトによるカンニングで大騒ぎですが、かつてない方法は、デジタルネイティブにとっては、驚くべきことではないかもしれません。

例えば、論文の盗作は現代において、ちょこっとググればすぐに出来ますし、試験対策のノートもわざわざ書き写さなくても、携帯やデジカメなどを使えばあっという間にスキャンできます。

と、するとこれからはますます「誰でも知っている知識・情報」や、「ググればわかる知識・情報」の価値は低下する一方です。
反対に、「新たな知識・情報を創る力」や、「既存の知識・情報を新しい知識・情報にデザインする力」の価値は、昔も今も未来においてもやはり最重要な力と言えます。

スティーブ・ジョブス、ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン、マーク・ザッカーバーグは、そうした意味で情報革命の革新者達です。


話は変わりますが、中学受験の傾向も単なる知識の確認ではなく、その知識を基に考える力が重要視されてきた点は、小学校低学年から進学塾に通い、有名大学に入学しただけでは限界があることを示しているのかもしれません。

今回、事件を起こした予備校生も罪は罪として認め、何年後かにインターネットを存分に活かした仕事で注目されるような人間に更生されることを期待します。

Mr. Cloud

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