2011年5月16日月曜日

富の福音

『富の福音(The Gospel of Wealth)』は、19世紀のアメリカの鉄鋼王であるアンドリュー・カーネギーが「裕福な人はその富を浪費するよりも、社会がより豊かになるために使うべきだ。」ということを著した古典である。

以前、渋沢栄一はカーネギーに通じるものがあると書いたことがあるが、調べてみると渋沢は、カーネギーを知っているどころか、とても尊敬し、彼の自叙伝の和訳版に序文を著すほどだったらしい。

カーネギーは、その名をニューヨークの音楽の殿堂であるカーネギー・ホールやカーネギー・メロン大学などに残しているが、その富の使い方は、現代のビル・ゲイツやウォーレン・バフェットにも多大な影響を与えている。

カーネギーや渋沢の経済活動に関する洞察と行動は、社会学の名著であるマックス・ウェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』やピーター・ドラッカーの『マネジメント』など、世界の学問の泰斗達と大いに共鳴しており、その根源性・永続性において人類共通の財産である。

私自身も、この精神を引き継ぎ、人類が抱える問題解決に寄与すると共に未来に貢献したい。

Mr. Cloud

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