2011年8月17日水曜日

北野武と松本人志

先日、スイスのロカルノ国際映画祭で上映された松本人志監督の『さや侍』は、広場の野外劇場で8000人の観客に笑いと涙をもって暖かく迎えられた。

ヨーロッパにおいては、北野武は『映画の神様』とも呼ばれ、彼独特の映像は、熱狂的なファンだけではなく、一般の人々にも大いなる芸術家として評価を受けている。

同じく松本人志も、映画3本目にして、国際映画祭で特集が組まれ、その独特の世界観・映画観も素直に受け入れられている。

日本では、どうもお笑い芸人の余技程度に考えている人々も多く、純粋に映画として、映画人として評価することが少ないようであるが、『世界のクロサワ』、『世界の坂本龍一』と、かならず定冠詞に『世界の』と付くのは、日本くらいのものではないだろうか。

今や、ITのグローバル・スタンダードは、アップルやグーグルであるが、決して人は『世界のアップル』、『世界のグーグル』とは呼ばないはずだ。

一日も早く、日本と世界の評価に妙なギャップが付かないようにしていかなければいけないと感じるのである。

Mr. Cloud

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